有料サービス
やはり、こうした背景には、八〇年代当時のエロ本業界内におけるある種の素人ブーム、投稿写真ブームがあった。性情報の氾濫とされる状況のなかで、そのイメージを作り上げ、九〇年代初頭に登場したブルセラショップの流行は、性非行のイメージをさらに強くさせた。一時的なブームにはなったが、こうした背景もあって、当時はまだ、「匿名の他者」と出会うことについては壁が高かった。現在では、すべての都道府県でテレクラの規制条例が設 14置されている。それは、ある種、「やましいこと」であるかのように印象づけられた。パソコン通信での出会いもあることはあつたが、パソコン普及率が高くない時代、あるいはアマチュア無線での出会いもあつたが、無線も一般化するほどのメディアではなかった。その意味では、それらのメディアはテレクラほどの「無料の人気出会い系サイト紹介Detroit」にはなり得なかった。その後、八六年にNTTが伝言ダイヤルサービスを開始し、それを有料サービスにしたダイヤルQ2 (情報料の自動課金システム。「0990」で電話番号が始まるので、そう呼ばれていた)でのツーショットダイヤル(一対一で話せる)やパーテイーライン(三人以上の複数で話ができる)、伝言ダイヤル(留守番電話のように、メッセージを吹き込み、その反応を待つ)は、「自宅テレクラ」とも呼ばれた(従来のテレクラは「店舗型テレクラ」と呼ばれるようになる)。ダイヤルQ2は設置場所やアクセス場所にこだわらない状況を作り出した。
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